「美人なのにもったいない」
この言葉、言われたことある人、手を挙げて。
…私も何回か言われたことがあって、その度に喉の奥にじわっと苦いものが込み上げてきた。もったいない、って何が? 私の何が、誰の何のために、もったいないの?
正直に言う。あの言葉、全然嬉しくないんだよね。
「もったいない」という言葉の正体
この言葉の裏側には、「美人なら結婚できるはず」っていう前提がある。
つまり、結婚できていない=何か問題がある、という構造。そこに「美人なのに」がついて、余計に傷口をえぐる。
(なんで外見と結婚が紐づくんだ…)
ここを整理しないと、一生この呪いに振り回されるから、ちゃんと向き合ってみようと思う。
選択肢が多いほど、選べなくなる
美人と言われると、確かにアプローチの数は増える。
でもそれって、「この人は私のどこを見てるんだろう」という疑問が常にセットでついてくる話でもある。外見?話し方?それとも、ただのトロフィー感覚?
レストランのメニューが3つなら迷わず決まるのに、100種類あったら…もう無理じゃん。ぐるぐるして、結局決められない。恋愛も同じで、選択肢が多いほど「これで本当に良いのか」が消えなくなる。
しかも、選択肢がある環境にいると、急ぐ理由が薄れてくる。「今じゃなくてもいいか」って。傲慢じゃなくて、経験則から来る現実的な判断として。
私の友人・Aの話(これ実話)
大学時代から「美人だね」と言われ続けてきた友人Aがいる。
彼女、モテるのよ。すごく。でも30代になっても独身で、周りから「もったいない〜」って言われ続けてた。
ある日ご飯を食べながら、Aが「正直言って、アプローチしてくる男の人が怖い」って言い出した。
え。怖い?
「みんな最初は優しいじゃん。でも、私の話って全然聞いてない人が多くて。先週も、趣味の話してたら途中で顔ばっかり見てる人いてさ…」
目が合ったと思ったら、Aが少し遠くを見て、黙った。
(ああ、これが積み重なって警戒心になるんだ)って、そのとき初めてわかった気がした。
警戒心は傷ついた証拠
外見だけで寄ってきた人に傷つけられる経験が積み重なると、人は自動的に壁を作る。
「また同じパターンかな」って、新しい人と話すたびに頭をよぎる。そのループ、止められない。止め方がわからない。
誠実そうに見えても、信用できない。なぜなら、誠実そうに見えた人に今まで何度か裏切られてきたから。
この状態で誰かと真剣に向き合うのって、想像以上に体力いる。そりゃ独身でいる方が楽だよ、ってなる場面もある。
「理想が高い」は本当に悪いことか?【失敗談あり】
これね、一度ちゃんと考えたい。
合コンで出会った女性の話。彼女はすごく条件が明確だった。仕事は続けたい、子どもは二人、都心に住みたい、年収はこれくらい。
リストが細かかった。
男性側は最初、頑張ろうとした。でも3ヶ月が経って、現実的な数字が見えてきた。転勤の可能性、収入の差、育児観のズレ…
「君の理想の人間になろうとすることに疲れた」
そう言われて、関係は終わった。
彼女が悪いわけじゃない。ただ、理想を最初から全部テーブルに並べてしまった。相手が「追いつこう」じゃなく「無理だ」と判断してしまうレベルで。
理想を持つことはいい。でもそれを最初から”審査”みたいに使うと、相手が人じゃなく”条件クリア者”になっていく。はぁ…これ、せつないよね。
逆に、うまくいったケース
同じ職場にいた美人の女性に、一人の男性が半年かけてゆっくり近づいていった話。
食事に急いで誘わない。外見を褒めない。仕事の話を真剣に聞く。困ったときにさりげなく助ける。
最初、彼女は「どうせいつものパターン」って思ってたらしい。3ヶ月過ぎたあたりで、「あれ、この人ちょっと違うかも」と気づき始めた。
(でも信じるのが怖い)
そのせめぎ合いを超えて、彼女の方から「あなたといると安心する」って言葉が出た。
言葉より行動。時間より一貫性。それだけだった。
「もったいない」と言う人たちへ
結婚が幸せの唯一の形じゃなくなってる今、「独身=不幸」は完全に古い方程式。
30代でバリバリ仕事して、週末は趣味のヨガとアート鑑賞、友人と深夜まで語り合って…「正直、今の生活を崩してまで誰かと一緒になりたいとは思わない」って言える女性が、まわりに何人もいる。
それ、十分すぎるほど充実した人生じゃないの?!
「もったいない」じゃない。「うらやましい」の間違いじゃないかな、と思う。
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