推しのことで、夜も眠れなくなった
配信通知。
スマホを掴んで、秒で配信画面を開く。 推しの声が聞こえた瞬間、全身の力が抜けた。
…ヤバい。これ、恋してる。
でも待って。 推しって、画面の向こうの存在だよね? 会ったこともないのに、この胸の苦しさは何?
「ガチ恋」「リアコ」
SNSで見かけるこの言葉。 私の気持ちは、どっちなんだろう。
そもそも、何が違うの?
私が「ガチ恋」に落ちた夜
きっかけは、何気なく見た配信。
最初は「面白そう」くらいの軽い気持ちだった。 ゲーム実況見ながら、夕飯食べて、寝る。そんな日課。
でも、気づいたら毎日見てた。
彼の優しい声。 リスナーへの気遣い。 時々見せる真剣な横顔。
あの瞬間だった。 彼が「いつも見てくれてありがとう」って言った時。
画面越しに、私を見てる気がした。
そこから、狂ったように配信を見るようになった。 リアタイで見られない時は、アーカイブを絶対チェック。 通勤電車でも、昼休みでも、寝る前も。
スパチャ。 最初は1000円から始まった。
名前を呼んでもらいたくて。 覚えてもらいたくて。
「〇〇さん、いつもありがとう!」
その一言を聞くために、また投げる。 2000円、3000円、5000円…
気づいたら、月に5万円使ってた。
嫉妬で狂いそうになった日々
ある日、配信中に他の女性リスナーのスパチャが読まれた。
「△△さん、いつも応援ありがとう!」
推しの声が、めちゃくちゃ優しい。
胸がギュッと締め付けられた。 手が震えて、スマホを落としそうになった。
(なんで…なんで他の人にも優しくするの?)
頭では分かってる。 彼は配信者で、みんなに平等に接するのが仕事だって。
でも。
感情が、全然追いつかない。
コメント欄で他の女性リスナーが盛り上がってるの見ると、涙が出てくる。 推しと仲良さげにやり取りしてる様子に、胸が痛くて痛くて。
同担拒否。
この言葉の意味、初めて本気で理解した。
同じ推しを好きな人が、全員敵に見えた。 SNSで推しのファンアート見つけると、ブロックしたくなる。 イベントで同じグッズ持ってる人見ると、睨んでしまう自分がいた。
最低だって、分かってる。 でも止められなかった。
ガチ恋とリアコ、決定的な違いって何?
友達に相談した時、言われた。
「それってリアコじゃなくて、ガチ恋じゃない?」
え、違うの?
そこから必死に調べた。
ガチ恋=本気で恋してる状態
・推しのことを四六時中考えてしまう ・他のファンに嫉妬する ・独占欲がヤバい ・生活に支障が出るレベル ・同担拒否になりがち
これ、全部当てはまってた…(泣)
リアコ=リアルに恋してる”風”を楽しむ
・「もし彼氏だったら」って妄想を楽しむ ・憧れやときめきを味わう ・でも現実との境界線はちゃんとある ・同担とも普通に仲良くできる ・あくまで”楽しむ”範囲
全然違うじゃん。
私のは、完全にガチ恋だった。 楽しむどころか、苦しんでた。
友達のリアコと私のガチ恋、温度差がエグい
友達も推し活してる。 人気俳優に「リアコ」してるって言ってた。
でも、彼女の様子を見てると、私と全然違った。
「もしデートするなら、海辺のカフェがいいな〜」 「彼が彼氏だったら、毎朝おはようのキスしてくれそう(笑)」
って、めちゃくちゃ楽しそうに妄想してる。
しかも、彼女には普通に彼氏がいる。
「え、推しと彼氏、両立できるの?」って聞いたら、
「全然別物だよ。推しは心の栄養剤みたいなもん。見てるとキュンとするし、元気出るじゃん」
って、あっけらかんと答えた。
はぁ…これがリアコか。
私の場合、推しのこと考えすぎて、現実の恋愛なんて無理だった。 誰かに誘われても、「推しの配信あるから」って断ってたもん。
温度差、エグすぎる。
ガチ恋地獄から抜け出した方法
ある朝、鏡を見た。
目の下にクマ。 髪はボサボサ。 疲れ切った顔。
(私、何やってるんだろう)
通帳を確認したら、貯金が半分以下になってた。 スパチャに消えた金額を計算して、愕然とした。
このままじゃダメだ。
ステップ①:配信を見るのをやめた(3日間だけ)
めちゃくちゃ辛かった。 禁断症状レベル。
スマホを何回も手に取って、配信アプリを開きかけた。 でも我慢した。
3日後、久しぶりに配信を見た時。 あれ、意外と大丈夫かも。
世界は、推しの配信だけじゃないんだって気づいた。
ステップ②:スパチャ用の財布を別に作った
月5000円まで。 それ以上は絶対に使わない。
最初は物足りなかった。 「もっと目立ちたい」「もっと認識されたい」
でも、お金を使う=愛情じゃないって、やっと理解できた。
ステップ③:同担と仲良くなってみた
勇気を出して、SNSで同担の人に話しかけた。
「昨日の配信、〇〇のシーン良かったですよね」
返信が来た。
「分かります!あそこ最高でした!」
…悪い人じゃない。 むしろ、話が合う。
同担は敵じゃなくて、同じ推しを好きな仲間なんだって、やっと分かった。
今の私:健全なリアコ寄りに落ち着いた
あれから半年。
今も推しは好き。 配信も見てる。
でも、以前みたいに苦しくない。
「もし会えたら、こんな話してみたいな」 「彼みたいな人が彼氏だったら素敵だろうな」
そんな妄想を、楽しめるようになった。
他のファンが推しと仲良くしててもスパチャ投げてても、「良かったね」って思える。
これが、健全な推し活なんだって実感してる。
ガチ恋で苦しんでるあなたへ
もしかして今、推しのことで苦しくなってない?
・生活費削ってグッズやスパチャに使ってる ・推しのこと考えて仕事が手につかない ・同担を見るとイライラする ・推しが他の人と仲良くしてると嫉妬する ・睡眠時間削って配信見てる
一個でも当てはまったら、要注意。
それ、ガチ恋の症状。
「ガチ恋」は悪いことじゃない
誤解しないでほしいんだけど、ガチ恋自体は悪くない。
本気で誰かを好きになれるって、素敵なこと。 心が豊かな証拠。
でも。
その感情に飲み込まれて、自分を壊しちゃダメ。
推し活は本来、自分を幸せにするためのもの。 苦しめるものじゃない。
リアコとガチ恋、行き来することもある
私もそうだったけど、最初はリアコだった。
「かっこいいな」「素敵だな」
その程度。
でも、配信を見続けて、距離が近く感じられて。 いつの間にかガチ恋に変わってた。
逆に、ガチ恋からリアコに戻ることもある。
大事なのは、自分の感情を理解すること。
「今、私はガチ恋状態にある」
って認識するだけでも、ちょっと冷静になれる。
推し活を楽しむための3つのルール
ルール①:使える金額を決める
月〇〇円まで。 これを超えたら、絶対にストップ。
生活費を削ってまで推しにお金使うのは、違う。
ルール②:現実の生活を優先する
仕事、勉強、睡眠、友達との時間。
これを犠牲にしてまで推し活するのは、本末転倒。
推しは、あなたの人生を豊かにする存在であって、人生そのものじゃない。
ルール③:一人で抱え込まない
苦しくなったら、誰かに話す。
友達、家族、カウンセラー、誰でもいい。
SNSに吐き出すのもあり。
感情を言語化すると、整理される。
ガチ恋もリアコも、楽しめればそれでいい
ガチ恋だろうが、リアコだろうが、どっちでもいい。
大切なのは、その感情があなたを幸せにしているかどうか。
推しを見て、笑顔になれる。 元気が出る。 明日も頑張ろうって思える。
それなら、その推し活は成功してる。
でも、苦しくて、辛くて、自分を壊してるなら。 何かを変える必要がある。
推しは、あなたを苦しめたいわけじゃない。 きっと、あなたに笑っていてほしいはず。
だから。
無理しないで。 自分を大切にして。
推し活は、楽しむためにあるんだから。
(あなたの推し活が、幸せなものでありますように)
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